繋ぎ目、ひび割れ補修

こんにちは！STF エスティエフです！

建物には、いたるところに繋ぎ目があります。屋根では棟板金(スレート瓦の場合)や、屋根まわりを被う破風板、鼻隠し、その裏側には軒天もあり、すべて材料を繋ぎ合わせた造りになっています。その他の付帯部分では、雨樋、基礎周りを被う水切りなどもありますが、なんといってもサイディングやALCといった、外壁そのものが繋ぎ合わせて造られた建物もあるのです。

このように、建物全体は一定サイズの部材を繋ぎ合わせて施工されているため、その繋ぎ目の劣化はどうしても起きてしまいます。さらに、モルタル外壁など、繋ぎ目がない場合は、ひび割れという症状がでます。それらの補修で、とても重要なのがコーキングという作業です。そのコーキングも、劣化状態や施行個所によって材料が異なるので、種類を簡単にご案内します。

※シリコン系シーラント　

キッチン、浴槽周り、瓦屋根等に使用。耐候性、耐水性、耐熱性は最も良好だが、汚れが付きやすく、塗装ができない。

※変成シリコン系シーリング材

ポリウレタンの改良品で、主に外壁、付帯部、板金部分に使用。耐候性に良好で塗装もできる。

※アクリル系シーリング材

水性エマルジョンタイプで、ALC板目地や内装目地、クロス下地処理に使用。耐候性が悪いため、水に触れる個所には使用不可。

※ポリウレタン系シーリング材

塗装の下地処理、ALC板目地に使用。耐候性は悪いが、塗装性が良好なので、屋外で使用の場合は上から必ず塗装が必要。

※ポリサルファイド系シーリング材

PC板、サイディング板などの目地に使用。耐候性は良いが価格が高い。

※ブチルゴム系シーリング材

主に防水シートの合わせ目や、板金加工などに使用。硬化後もベタつきが持続、耐候性は悪い。

※油性コーキング

シーリング材の原型で歴史は長い。耐候性はあまり良くなく、板金ハゼ折り部のシールなどに使用。