瓦棒葺き屋根

現在施工中の、八王子市絹ケ丘Ｙ様邸では、屋根塗装が中塗りまで完了しました。屋根は、瓦棒葺きという昔からあるトタン屋根です。瓦棒とは、屋根の傾斜に沿って、金属板を葺くために、一定間隔に並べて取り付けた細い角木材のことをいいます。

構造は単純で、コの字の溝板の両脇に、瓦棒を一定間隔にならべます。溝板の立ち上がりをかぶるように、キャップを瓦棒の上から留めつけます。雨はコの字の溝板の上を流れるので、雨漏りがしにくい構造になっています。しかしながら、３センチ程度の溝板の立ち上がりでは不十分なため、瓦棒が劣化する問題があり、最近では少なくなった屋根といえます。

画像は、塗装前の高圧洗浄後、錆びているところや旧塗膜の浮きなどをケレン(下地処理)し、瓦棒と新しく塗装する塗料の密着が良くなるように掃除した状態です。ケレンは旧塗膜の浮きや剥離が起きているところだけでなく、屋根全体にわたって行いました。

その後、プライマーという錆止めを塗装し、中塗り上塗りと仕上げていきます。画像いちばん右は、本日中塗りまで完了した状態ですが、今回は日本ペイントのファインパーフェクトベストという、シリコン塗料を使用しております。Ｙ様邸では、10年前にも塗装をしているため、高圧洗浄や下地処理のケレン、清掃作業もスムーズいき、錆止め、中塗り効果もかなり発揮できそうです。このように、こまめなメンテナンスは、あらゆる面でメリットをもたらします。