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下塗り材の種類とは

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下塗り材の種類とは

下塗り材の種類とは

2024/05/29

八王子市T様邸では、本日外壁の下塗り工程に入りました。その工程で使用する下塗り材ですが、メインとなる塗料(上塗り材)がしっかりと外壁に密着するための接着材の役割と、細かいひび割れを埋めたり、外壁内に浸透させて下地作りとして施工される塗料があります。

このように、下塗り材には、密着性を高める「シーラー」と、劣化して荒れた下地を滑らかにして平滑な塗膜を作るための「フィラー」、その両方を1つの塗料で兼用できる「サフェーサー」、あるいは金属の密着と錆止め効果のある「プライマー」の4種類があります。この4種類は、主に外壁塗装をする際に使用する下塗り材で、場合によってはシーラーとフィラー、またはシーラーとサフェーサーといった感じで、外壁の劣化が激しい時に耐候性のある塗膜を形成するためにシーラーをベースとして、組み合わせて塗装する場合もあります。その各下塗り材の特徴は、以下のとおりです。

❑シーラー/粘度が低く、液体状の材料で、外壁によく浸透して含浸固化させ強化します。

❑フィラー/4種類の下塗り材のなかで、粘度が最も高く、やや弾力性がある微弾性の性質を持つため、細かいひび割れ(ヘアークラック)などの隙間を埋め、ひび割れの再発を抑制します。また、凹凸が激しい外壁の凹凸を少なくし、汚れの付きにくい塗膜を形成する効果があります。施工の際に吹付け塗装を選択すれば、玉吹き模様を作ったり、マスティックローラーという特殊なローラーを使用することで、波形模様を作ることもできます。モルタルやRC(鉄筋コンクリート)には相性がよく、サイディングボードへの施工には相性が悪いのが特徴です。

❑サフェーサー/シーラーとフィラーの両方を兼ね備えた塗料なため、設計価格が比較的高めです。粘度は、微弾性フィラーより低く、密着性はシーラーよりも劣るのですが、サイディングボードではフィラーが塗装できない問題を解決したのがこの塗料です。下地が傷み過ぎたサイディングボードでは、シーラーのみでは仕上がりが悪く、この塗料が開発されるまではシーラーとフィラーを組み合わせて施工していました。さらに、アスファルトシングルという屋根材を、塗装可能にしたのもこのサフェーサーという下塗り材です。

❑プライマー/金属部分に高い密着性を得ることができます。また、塩ビ鋼板に塗装する塩ビゾルプライマー(日本ペイント)や、錆止め効果のあるプライマーもあります。その他にも、木部専用や、油分を抑えるブリードオフプライマー、シリコンシーリングに塗料を付着させる逆プライマーなど多数の下塗り材があります。

外壁塗装は、下塗り材の選定で密着性や仕上がりのよさだけでなく、上塗り塗料の耐久性にも影響を及ぼす恐れもあります。このように、例えば20年の耐候性があるとされるフッ素塗料を上塗りで使用したとしても、下塗り材の選定や施工方法の誤りによって、その効果が発揮されない可能性は十分に考えられます。

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