足場代割引きは要注意！

立川市富士見町のジョリパット外壁の塗装工事を、お隣りどおしで２棟施工させていただいた時にふと思ったことがあるのでお伝えします。

何かといいますと、たまに塗装業者のチラシで「足場を引き継いでくださる方！足場代割引きします！」というのを目にします。ようは、今やっている塗装現場の足場を近くにお住いの方がそのまま引き継いで工事をさせていただければ足場代を割引きしますよ、という内容です。お客様からすれば、「近くで施工しているあの足場をそのまま持ってくれば割引きになるのか、、」と考えてしまいます。

はっきり言います、それはまったく足場代割引きとは関係のない単なる営業アプローチです。現在組まれている足場を解体し、ご近所に持っていくにしてもトラックにいったん積み込んで移動して持ち込みます。仮にお隣りどおしであっても、解体した足場部材を路上に置くわけにはいきませんので、やはりいったんはトラックの荷台に積みます。結果、労力的に通常と変わらないということですが、それよりもなにも、使用する足場部材の数量や内容が違う建物にぴったり合うはずがないのです。

足場職人は、一棟足場を組むときに部材がほぼぴったりで済むように前日にトラックに積み込みます。なぜならば、組んだあとに次の現場で解体作業がありますから、トラックを空に近い状態にしておかないと解体した部材が積みきれない恐れがあるからです。

このように、すべて段取りで動く足場作業において、使用中の足場を近くでそのまま組み立てるということはあり得ません。足場代割引きします！は要注意です！